【職種研究】金融業界を知ろう!仕事内容や求められるスキルを解説

就活準備, 就職活動
2023.06.30
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投稿したユーザー : shigehiko21

金融業界は、就職先として安定した人気がある業界の一つです。しかし、金融業界には銀行だけでなく、証券会社、保険会社、クレジットカード会社、リース会社、資産運用会社など、さまざまな企業があります。

同じ金融業界でも、業種や職種によって仕事内容、必要な知識、働き方は大きく異なります。

この記事では、金融業界の主な業種・職種、仕事で求められるスキル、就活で確認したいポイントを分かりやすく解説します。

金融業界とは?

金融とは、お金が余っている個人や企業から、お金を必要としている個人や企業へ資金を融通する仕組みです。

「金融=お金を貸すこと」と考えられがちですが、実際には次のような幅広い役割があります。

・預金を預かる
・個人や企業へ融資する
・送金や決済を支える
・株式や債券による資金調達を支援する
・事故や病気などのリスクに備える
・預かった資産を運用する
・企業の経営や事業承継を支援する

金融は、大きく「間接金融」と「直接金融」に分けられます。

種類仕組み代表的な金融機関
間接金融銀行などが預金者から預かったお金を企業や個人へ貸す銀行、信用金庫など
直接金融企業などが株式や債券を発行し、投資家から直接資金を集める証券会社など

金融業界は、個人の生活だけでなく、企業の成長や社会全体の経済活動を支える重要な役割を担っています。

参考:「金融」って何?|全国銀行協会

金融業界の主な業種

銀行・信用金庫

銀行や信用金庫は、預金、融資、為替などのサービスを提供します。ここでいう為替とは、振込や送金などによってお金を移動させる仕組みです。

銀行には、主に次のような種類があります。

・都市銀行・メガバンク
・地方銀行・第二地方銀行
・信託銀行
・ネット銀行
・外国銀行

信用金庫や信用組合は、一定の地域や会員を中心に金融サービスを提供する協同組織の金融機関です。

近年では融資や預金だけでなく、事業承継、M&A、海外進出、ビジネスマッチングなど、企業の経営課題を支援する業務も広がっています。

証券会社

証券会社は、株式、債券、投資信託などの金融商品を取り扱います。

投資家から売買注文を受ける仲介業務のほか、企業の株式上場や資金調達を支援する投資銀行業務などもあります。

店舗で相談を受ける対面型の証券会社だけでなく、インターネットを中心にサービスを提供するネット証券もあります。

保険会社

保険会社は、多くの加入者から保険料を集め、契約上の事故や病気、死亡、災害などが発生したときに保険金や給付金を支払います。

保険会社は、大きく次の2種類に分けられます。

種類主に取り扱う保険
生命保険会社死亡保険、医療保険、個人年金保険など
損害保険会社自動車保険、火災保険、傷害保険など

商品の販売だけでなく、契約管理、保険金の査定・支払い、商品開発、資産運用なども重要な仕事です。

クレジットカード・決済会社

クレジットカード会社は、利用者と店舗の間に入り、代金の決済を行います。

主な業務は、カードの発行、加盟店の開拓、利用審査、不正利用の監視、代金の請求、ポイントサービスの運営などです。

スマートフォン決済やオンライン決済が普及したことで、ITやデータ分析、情報セキュリティに関わる仕事も重要になっています。

リース会社

リース会社は、企業が必要とする機械、車両、パソコン、医療機器などを購入し、一定期間貸し出します。

企業は高額な設備を一度に購入せずに導入できるため、資金負担を分散できます。

営業だけでなく、物件の価値を審査する業務や、契約終了後の売却・再利用を担当する仕事もあります。

資産運用会社

資産運用会社は、投資家から預かった資金を株式や債券などで運用します。投資信託の企画・運用を行う会社も、この分野に含まれます。

金融市場や企業の分析に基づいて投資先を判断するため、経済、会計、統計などの専門知識が必要です。

金融庁は資産運用業を銀行・証券・保険と並ぶ重要な分野として位置付け、業界の健全な発展や運用力の向上を進めています。

参考:資産運用関係|金融庁

政府系金融機関

政府系金融機関は、国の政策目的に沿って設立された金融機関です。

中小企業や農林水産業者への融資、創業支援、企業の海外展開支援など、民間金融機関だけでは対応が難しい分野を支えています。

金融業界の主な職種と仕事内容

営業・渉外職

営業・渉外職は、個人や法人のお客様の相談を受け、金融商品やサービスを提案する仕事です。

個人向け営業では、主に次のような相談に対応します。

・預金や決済サービス
・住宅ローンや各種ローン
・保険
・投資信託や債券
・相続や資産形成

法人向け営業では、融資、資金繰り、事業承継、M&A、海外進出など、企業の経営課題に応じた支援を行います。

商品を販売する力だけでなく、お客様の状況を正確に把握し、長期的な信頼関係を築く力が必要です。

参考:銀行・信用金庫渉外担当|job tag

事務・オペレーション職

事務・オペレーション職は、窓口対応、口座管理、振込処理、契約書類の確認、証券取引の決済、保険契約の管理などを担当します。

金融取引では小さな入力ミスや確認漏れが大きな問題につながる可能性があるため、正確性と慎重さが欠かせません。

単純な事務作業だけではなく、お客様への説明や社内の関係部署との調整も行います。

参考:銀行等窓口事務|job tag

専門職

金融業界には、専門知識を生かすさまざまな職種があります。

職種主な仕事内容
アナリスト企業、産業、経済などを調査・分析する
ファンドマネージャー投資方針を決め、資産を運用する
ディーラー金融機関の資金で株式、債券、為替などを売買する
トレーダー顧客の注文を受け、市場で売買を執行する
アクチュアリー数学や統計を使い、保険料や将来のリスクを計算する
リスク管理担当市場変動、融資、不正などによるリスクを分析・管理する
コンプライアンス担当法令や社内規程が守られているか確認する

なお、ファイナンシャル・プランナーは家計、保険、税金、年金、資産運用などの知識を生かして相談に対応する専門家です。金融機関の独立した職種名ではなく、営業担当者などが資格や知識を業務に生かす場合もあります。

IT・デジタル職

金融サービスのデジタル化に伴い、金融機関でもIT人材の重要性が高まっています。

主な仕事には、インターネットバンキングや決済システムの開発、データ分析、AI活用、サイバーセキュリティ対策などがあります。

IT企業と金融企業の両方の特徴を持つ「フィンテック企業」も、就職先の選択肢になっています。フィンテックとは、金融とテクノロジーを組み合わせたサービスや取り組みのことです。

金融業界で求められるスキル

1.信頼関係を築くコミュニケーション力

金融の仕事では、お客様の資産や企業の重要な情報を扱います。そのため、一方的に商品を勧めるのではなく、相手の希望や不安を丁寧に聞く力が必要です。

分かりにくい金融商品や契約条件を、専門用語に頼らず説明する力も求められます。

2.正確性と責任感

金融取引では、金額、口座情報、契約条件などを正確に扱わなければなりません。

確認を省略せず、決められた手順を守り、不明点を放置しない姿勢が重要です。営業職であっても、事務処理や法令順守への意識は欠かせません。

3.学び続ける力

金融業界では、経済情勢、法令、税制、金融商品、デジタル技術などに関する知識が必要です。

なお、すべての金融市場が「24時間365日」動いているわけではありません。市場や商品によって取引時間は異なりますが、国内外の経済や政策の変化が仕事に影響するため、継続的な情報収集が求められます。

4.数字を読み解く力

数字を速く計算できることだけが重要なのではありません。

企業の決算書、金利、返済計画、運用実績などを読み取り、「その数字が何を意味するのか」を考える力が必要です。Excelなどを使ったデータ整理の経験も仕事に生かせます。

5.倫理観とコンプライアンス意識

金融商品には、利益が期待できる一方で損失の可能性もあります。お客様の利益を考え、リスクや手数料を正確に説明する姿勢が欠かせません。

法令や社内規程を守るだけでなく、「この提案は本当にお客様に適しているか」を考えられる倫理観が必要です。

金融業界で役立つ資格

金融業界への就職に、必ずしも資格が必要とは限りません。ただし、次の資格は業務知識の習得や志望意欲のアピールに役立ちます。

・ファイナンシャル・プランニング技能士
・日商簿記検定
・証券外務員資格
・生命保険・損害保険の募集人資格
・銀行業務検定
・証券アナリスト資格
・アクチュアリー資格

証券外務員や保険募集人など、特定の商品を取り扱うために必要となる資格は、入社後に取得する場合もあります。応募前に募集要項や研修制度を確認しましょう。

2026年の金融業界で注目したい動き

現在の金融業界では、従来の預金、融資、保険、証券に加え、次のような分野が重要になっています。

・キャッシュレス決済と金融サービスのデジタル化
・AIやデータを活用した業務効率化
・サイバーセキュリティと不正利用対策
・個人の資産形成を支えるサービス
・地域企業の事業承継や成長支援
・将来性や事業価値に着目した融資
・資産運用業の高度化

そのため、経済や金融を専攻している学生だけでなく、情報系、理工系、法学系などを学ぶ学生が活躍できる仕事もあります。

参考:2025事務年度金融行政方針|金融庁

金融業界の企業研究で確認したいポイント

同じ金融業界でも、会社や配属先によって働き方は異なります。応募先を選ぶときは、次の項目を比較しましょう。

□ 主な顧客は個人か法人か
□ どの金融商品やサービスを扱うか
□ 営業目標や評価制度はどうなっているか
□ 転勤や部署異動の可能性はあるか
□ 資格取得支援や研修制度はあるか
□ デジタル分野にどの程度力を入れているか
□ 希望する職種への配属方法はどうなっているか
□ 若手社員にはどのようなキャリアパスがあるか

「有名な金融機関だから」という理由だけで選ばず、仕事内容と自分の強みが合っているかを考えることが大切です。

まとめ

金融業界は、資金の融通、決済、保険、投資、資産運用などを通じて、個人の生活や企業の成長を支える業界です。

主な職種には、営業・渉外、事務・オペレーション、アナリスト、ディーラー、リスク管理、IT・デジタルなどがあります。求められるのはコミュニケーション力だけではありません。

・正確に処理する力
・数字を読み解く力
・学び続ける姿勢
・責任感と倫理観
・相手に分かりやすく説明する力

これらも金融業界で働くうえで重要です。

まずは銀行、証券、保険、決済、資産運用などの違いを調べ、自分が「誰に、どのような価値を提供したいのか」を考えてみましょう。仕事内容や必要な能力を比較することで、自分に合った金融の仕事を見つけやすくなります。

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