履歴書の希望職種はどう書く?決まっていない場合の例文と注意点を解説

就活準備, 就職活動
2023.06.30
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投稿したユーザー : shigehiko21

「履歴書の希望職種はどの欄に書けばよい?」「希望する職種が決まっていない場合はどうする?」と悩む就活生もいるのではないでしょうか。

希望職種は、企業が募集している職種のうち、自分が希望する仕事を伝えるための情報です。複数の職種を同時に募集している企業では、希望を明確にすることで応募先や選考区分の認識違いを防げます。

ただし、履歴書に希望職種を書く必要があるかは、応募方法や使用する書式によって異なります。

この記事では、履歴書に希望職種を書く方法、職種が決まっていない場合の対応、本人希望記入欄へ記載できる内容、注意点について例文付きで解説します。

履歴書の希望職種とは?

履歴書の希望職種とは、応募先企業で自分が希望する職種のことです。

企業によっては、営業職、技術職、事務職、販売職など、複数の職種を同時に募集しています。その場合、希望職種を記載することで、どの採用区分へ応募しているのかを企業へ伝えられます。

希望職種を書く欄には、主に次の2種類があります。

■企業独自の履歴書に設けられた「希望職種欄」
■一般的な履歴書の「本人希望記入欄」

希望職種専用の欄がある場合は、その欄へ記載します。専用欄がなく、希望を伝える必要がある場合は、本人希望記入欄へ記載する方法があります。

本人希望記入欄とは?

本人希望記入欄は、職種、勤務地、勤務時間など、応募や勤務に関して企業へ伝える必要がある希望を記載する欄です。

厚生労働省の履歴書様式例にも、「本人希望記入欄」が設けられています。欄内には、特に給与、職種、勤務時間、勤務地、そのほかについて希望がある場合に記載する旨が示されています。jsite.mhlw.go.jp

ただし、希望や自己PRを自由に書くための欄ではありません。応募に必要な情報や、勤務するうえで欠かせない条件を簡潔に記載します。

新卒採用では、企業が独自の履歴書やエントリーシートを指定することもあります。その場合は、企業指定の書式と記入ルールを優先しましょう。

履歴書に希望職種を書く必要があるケース

希望職種を記載する必要性は、募集方法によって異なります。

募集方法基本的な対応
複数の職種から選んで応募する希望職種を記載する
職種別採用応募した職種名を記載する
一つの職種だけを募集している指示がなければ省略できる場合がある
総合職として採用後に配属を決める職種を限定せず、企業の指示に従う
希望職種欄が設けられている空欄にせず、募集要項に従って記載する
企業指定の応募フォームを使う選択肢や記入例に従う

応募要項に「希望職種を第2希望まで記載してください」などの指示がある場合は、指定された形式で記入します。

希望職種がある場合の書き方

求人情報と同じ職種名を書く

希望職種は、求人情報や募集要項に書かれている正式な名称を使用します。

例えば、求人情報で「法人営業職」と表記されているなら、「営業」「営業スタッフ」などと変えず、「法人営業職」と記載しましょう。

企業独自の職種名やコース名がある場合も、表記を確認します。

記載例:

法人営業職を希望いたします。
システムエンジニア職を希望いたします。
総合職(営業部門)を希望いたします。

職種名は簡潔に記載する

本人希望記入欄では、希望職種だけを簡潔に伝えるのが基本です。

希望理由を記載するよう指定されていなければ、長い説明を加える必要はありません。志望理由は、履歴書の志望動機欄やエントリーシートで説明します。

記載例:

希望職種:商品企画職
そのほかの勤務条件は貴社の規定に従います。

志望動機と内容を一致させる

希望職種と志望動機の内容が矛盾しないように確認します。

希望職種欄には「営業職」と書いているのに、志望動機では商品開発の仕事だけを希望していると、どの仕事へ応募しているのか分かりにくくなります。

志望動機では、希望職種を選んだ理由と、その企業で取り組みたい仕事を具体的に伝えましょう。

第2希望まで記載する場合の書き方

企業から複数の希望を記載するよう求められた場合は、優先順位を明確にします。

第1希望:法人営業職
第2希望:営業企画職

理由を記載するよう指定されている場合は、簡潔に付け加えます。

第1希望:法人営業職
第2希望:営業企画職

顧客の課題を直接伺い、提案に生かせる業務を希望しております。

複数の職種を書けば選考の可能性が広がるとは限りません。実際に配属されても働きたい職種だけを記載しましょう。

希望職種が決まっていない場合の書き方

募集職種が一つの場合

応募する求人の職種が一つに決まっている場合は、その職種へ応募することが前提です。

本人希望記入欄に特別な希望がなければ、次のように記載できます。

勤務条件は貴社の規定に従います。

希望職種欄が別に設けられている場合は、募集要項の職種名を記載します。

総合職採用で入社後に配属が決まる場合

職種を限定しない総合職採用の場合は、応募要項に従います。

本人希望記入欄に書く必要がある場合は、次のように記載できます。

職種および配属については、貴社の方針に従います。

ただし、実際には希望する分野があるのに、選考を通過するためだけに「どこでもよい」と伝えるのは避けましょう。配属面談やエントリーシートで希望を聞かれた場合は、自分の考えを正直に説明します。

複数の職種で迷っている場合

複数の職種を同時に募集している企業へ応募する場合、「どの職種でも構いません」と書く前に応募要項を確認します。

企業によっては、応募時に一つの職種を選ぶ必要があります。その場合は、それぞれの仕事内容を調べ、希望を決めてから応募しましょう。

複数選択が認められている場合は、優先順位を付けて記載します。

自分だけで決めることが難しい場合は、企業の採用担当者や大学のキャリアセンターへ相談する方法もあります。

「貴社規定に従います」と書けばよい?

特別な希望がない場合は、「勤務条件は貴社の規定に従います」と記載できます。

ハローワークの就職ガイドでも、勤務にあたって不可欠な条件がある場合は簡潔に記載し、特に希望がない場合は「勤務条件は貴社の規定に従います」などと書く方法が案内されています。jsite.mhlw.go.jp

ただし、希望職種専用の欄に「貴社規定に従います」とだけ書くと、応募職種が分からないことがあります。

欄の名称に応じて使い分けましょう。

欄の名称記載例
希望職種法人営業職
本人希望記入欄勤務条件は貴社の規定に従います
希望職種を含む本人希望記入欄法人営業職を希望いたします。そのほかの勤務条件は貴社の規定に従います

本人希望記入欄に書ける内容

希望職種

複数の募集職種があり、希望を伝える必要がある場合に記載します。

希望職種:店舗運営職

勤務地

転居できないなど、勤務するうえで不可欠な条件がある場合は、希望する地域を簡潔に記載します。

勤務地は群馬県内を希望いたします。

全国転勤を前提とする求人など、募集条件と希望が異なる場合は、応募前に企業へ確認しましょう。

勤務可能日

新卒採用では通常、企業が指定する入社日があります。個別に勤務開始日を伝える必要がある場合は、具体的に記載します。

2027年4月1日より勤務可能です。

中途採用の場合は、退職手続きなどを踏まえた勤務可能日を記載します。

連絡可能な時間

授業や実習などで長時間電話に出られない場合は、連絡しやすい時間帯を記載できます。

平日は授業のため、12時から13時または17時以降にご連絡いただけますと幸いです。
電話に出られない場合は、確認後に折り返しいたします。

電話に出られない時間を細かく並べるより、連絡可能な時間を簡潔に示しましょう。

選考時に必要な配慮

面接や試験を受けるために配慮が必要な場合は、企業へ事前に申し出る方法があります。

厚生労働省は、募集・採用時に合理的配慮を希望する場合、準備に時間がかかる可能性を考慮し、面接日までに余裕を持って企業へ申し出ることを案内しています。mhlw.go.jp

本人希望記入欄へ病名や詳しい経緯をすべて書く必要はありません。必要な対応を具体的に伝えます。

選考時の説明について、筆談での対応を希望いたします。
詳細は事前にご相談させていただけますと幸いです。
車いすを使用しているため、段差のない面接会場を希望いたします。

履歴書に記載するか、応募時の連絡で伝えるかは、必要となる配慮の内容や企業の案内に応じて判断しましょう。

本人希望記入欄に書かないほうがよい内容

長い志望動機や自己PR

本人希望記入欄は、志望動機や自己PRを追加する欄ではありません。

専用欄に入りきらなかった内容を無理に続けて書くのではなく、要点を整理しましょう。

募集条件と大きく異なる一方的な希望

「転勤可能」と記載された求人へ応募しながら、本人希望記入欄に「転勤は一切できません」と書くと、募集条件と合わない可能性があります。

働くうえで譲れない条件であれば隠す必要はありませんが、応募前に企業へ確認することが大切です。

必要以上に詳しい個人情報

勤務や選考に直接関係しない家族構成、家族の勤務先、詳しい病歴などを書く必要はありません。

勤務地や勤務時間に制限がある場合も、「子どもの学校があるため」と詳しく説明するのではなく、必要な条件を簡潔に記載し、詳細は企業から確認された際に説明する方法があります。

曖昧な表現

次のような書き方では、企業が希望を判断できません。

■できれば営業職
■なるべく自宅に近い場所
■残業は少なめを希望
■勤務時間は相談したい

条件を伝える必要がある場合は、可能な範囲を具体的に書きましょう。

希望職種を書く際の注意点

企業指定の書式と指示を優先する

新卒者向けの応募書類には、すべての企業で共通する一つの様式があるわけではありません。

厚生労働省は、新規大学等卒業予定者の応募書類として、「新規大学等卒業予定者用標準的事項の参考例」または厚生労働省履歴書様式例の利用を推奨しています。厚生労働省

企業から履歴書の様式や記入方法を指定された場合は、その指示に従いましょう。

空欄のままにしない

希望職種欄がある場合は、募集要項に従って職種名を記載します。

本人希望記入欄に特別な希望がない場合は、「勤務条件は貴社の規定に従います」と記載すると、記入漏れではないことが伝わります。

「特になし」だけで終わらせない

「特になし」という表現が直ちに誤りになるわけではありませんが、履歴書では「勤務条件は貴社の規定に従います」と記載するほうが丁寧です。

職種名を省略しない

求人票に「ITソリューション営業職」と記載されている場合、「IT」「営業」などと省略せず、正式名称を記載します。

アルファベット表記やコース名についても、企業の募集要項と統一しましょう。

履歴書全体で内容を一致させる

次の情報に矛盾がないか確認します。

□希望職種
□志望動機
□エントリーシート
□応募フォームで選択した職種
□面接で伝える希望
□提出ファイルの名称

複数企業へ応募する場合は、別の企業名や職種名が残っていないかも確認しましょう。

希望職種別の記入例

一つの職種を希望する場合

希望職種:法人営業職
そのほかの勤務条件は貴社の規定に従います。

第2希望まで認められている場合

第1希望:商品企画職
第2希望:販売促進職
そのほかの勤務条件は貴社の規定に従います。

総合職として応募する場合

総合職を希望いたします。
職種および配属については、貴社の方針に従います。

特別な希望がない場合

勤務条件は貴社の規定に従います。

勤務地に不可欠な条件がある場合

希望職種:一般事務職
勤務地は東京都内を希望いたします。
そのほかの勤務条件は貴社の規定に従います。

履歴書を提出する前のチェックリスト

□企業指定の履歴書を使用しているか
□希望職種を書く必要があるか確認したか
□求人情報と同じ職種名を使っているか
□第1希望と第2希望の順序は正しいか
□応募フォームで選択した職種と一致しているか
□志望動機と希望職種が矛盾していないか
□勤務に不可欠な希望だけを簡潔に書いているか
□必要以上の個人情報を書いていないか
□誤字や別企業の情報が残っていないか

まとめ

履歴書の希望職種は、企業が募集している職種のうち、自分が希望する仕事を伝えるために記載します。

希望職種を書く際は、次のポイントを押さえましょう。

■求人情報に記載された正式な職種名を使用する
■希望職種専用欄があれば、その欄へ記載する
■本人希望記入欄には必要な希望だけを簡潔に書く
■特別な希望がなければ「勤務条件は貴社の規定に従います」と記載する
■複数の職種を書く場合は優先順位を明確にする
■志望動機や応募フォームの内容と一致させる
■企業指定の書式と記入方法を優先する

希望する職種が決まっていない場合は、曖昧なまま履歴書を書くのではなく、仕事内容や募集方法を確認しましょう。

自分だけで判断することが難しいときは、企業の採用担当者や大学のキャリアセンターへ相談し、応募する職種を整理することが大切です。

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