投稿したユーザー : shigehiko21
就職活動を進めるなかで、「自分のアイデアや感性を生かせる仕事がしたい」と考えている学生もいるでしょう。
クリエイティブな仕事には、Webデザイナーやグラフィックデザイナー、ライター、映像編集者など、さまざまな職種があります。ただし、クリエイティブな仕事は、個人の感性だけで作品を作る仕事ではありません。依頼者の目的や読者・利用者のニーズを理解し、チームで協力しながら成果物を完成させることが求められます。
この記事では、クリエイティブな仕事の特徴や代表的な職種、未経験から目指すための準備について、就活生向けに分かりやすく解説します。
クリエイティブとは、「創造的」「独創的」といった意味を持つ言葉です。クリエイティブな仕事とは、アイデアや技術を使い、文章・デザイン・映像・音楽・Webサイトなどのコンテンツを生み出す仕事を指します。
活躍する分野は、広告、出版、テレビ、映画、ゲーム、ファッション、Webサービスなど多岐にわたります。
一方で、すべてのクリエイターが制作作業だけを担当するわけではありません。企画を考える人、制作スケジュールや予算を管理する人、品質を確認する人など、複数の職種が協力して一つの作品を完成させます。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」でも、さまざまな職業について、仕事内容や必要な知識・スキルなどが紹介されています。職種研究を進める際に活用するとよいでしょう。
クリエイティブな仕事には、一人で黙々と制作するイメージがあるかもしれません。しかし、実際には依頼者やディレクター、デザイナー、エンジニアなど、多くの人と連携して進めます。
相手の要望を正しく理解し、自分の意見を分かりやすく伝えるコミュニケーション能力が必要です。
自分が好きなものを自由に作ることと、仕事として制作することは異なります。企業の商品を紹介する広告であれば、商品の魅力をターゲットに伝え、購入や問い合わせにつなげることが目的です。
そのため、個人のセンスだけでなく、「誰に何を伝えるのか」を考える論理的思考も欠かせません。
制作物は、一度で完成するとは限りません。依頼者からの意見や利用者の反応を受け、何度も修正することがあります。
自分の案にこだわりすぎず、意見を受け止めて改善する柔軟性と粘り強さが必要です。
代表的な職種を分野別に整理すると、次のようになります。
| 分野 | 主な職種 | 仕事内容 |
|---|---|---|
| デザイン | Webデザイナー、グラフィックデザイナー、イラストレーター | Webサイト、広告、ロゴ、パッケージ、イラストなどを制作する |
| 映像・ゲーム | 映像編集者、CGクリエイター、ゲームデザイナー | 動画、CG、ゲームの画面・動き・演出などを制作する |
| 文章・編集 | Webライター、コピーライター、編集者、校正・校閲担当者 | 記事や広告文を作り、内容や表現を確認する |
| 企画・進行管理 | Webディレクター、アートディレクター、クリエイティブディレクター | 企画、品質、予算、納期、制作チームを管理する |
Webデザイナーは、Webサイトの画面構成、色、文字、画像などを設計します。企業によっては、HTMLやCSSを使ったページ制作に関わることもあります。
グラフィックデザイナーは、ポスター、広告、出版物、商品パッケージ、ロゴなどのデザインを担当します。
厚生労働省の「job tag」では、Webデザイナーの仕事について、依頼者の要望を聞き、サイトの目的を明確にしたうえで、画面のデザインやレイアウトなどを決める仕事と説明されています。
参考:Webデザイナー|job tag
参考:グラフィックデザイナー|job tag
映像編集者は、撮影された映像や音声、テロップ、効果音などを組み合わせ、目的に合った動画に仕上げます。テレビや広告だけでなく、企業のWeb動画やSNS向け動画なども仕事の対象です。
ゲーム制作では、企画、プログラム、シナリオ、キャラクター、背景、音楽などを、それぞれの専門職が担当します。「ゲームクリエイター」は一つの職種ではなく、ゲーム制作に関わる職種の総称として使われることがあります。
Webライターは、Webメディアなどに掲載する記事を執筆します。コピーライターは、商品やサービスの魅力を短い言葉や広告文で伝える仕事です。
編集者は、記事や書籍などの企画を立て、執筆者への依頼、原稿の確認、制作スケジュールの管理などを行います。
文章力だけでなく、情報を調べる力、事実を確認する力、読者に合わせて説明する力が求められます。
ディレクターは、制作物の方向性を決め、スケジュールや品質を管理する仕事です。
職種によって担当範囲は異なります。
ディレクター職には、制作の知識に加えて、調整力や予算管理能力なども必要です。新卒や未経験から直接ディレクターになるケースもありますが、制作職などで経験を積んでから担当する場合もあります。
参考:Webディレクター|job tag
参考:アートディレクター|job tag
未経験から応募できる求人もありますが、「資格やスキルがまったくなくても簡単に就職できる」という意味ではありません。
資格を必須としない職種は多いものの、デザインソフトの操作、文章作成、動画編集、HTML・CSSなど、職種に応じた基礎知識が求められます。応募条件は企業によって異なるため、求人票をよく確認しましょう。
未経験者は、学校の課題や自主制作、サークル活動などを通して、学習意欲と基礎的な制作力を示すことが重要です。
最初に「クリエイティブな仕事がしたい」という希望を、具体的な職種に置き換えましょう。
同じクリエイティブ分野でも、デザイナーとライター、ディレクターでは必要な能力が異なります。興味のある業界だけでなく、毎日担当する作業まで調べることが大切です。
希望する職種に合わせて、必要な知識やツールを学びます。
使用するツールは企業によって異なるため、求人票や採用ページを確認してください。
ポートフォリオとは、自分が制作した作品や取り組みをまとめた資料です。デザインや映像などの制作職では、採用選考の重要な判断材料になります。
作品を並べるだけでなく、次の内容も説明できるようにしましょう。
実務経験がなくても、架空の商品広告や自主制作のWebサイトなどを掲載できます。ただし、他人の作品や著作物を無断で使用してはいけません。
次のような特徴がある人は、クリエイティブな仕事で強みを生かせる可能性があります。
「センスがある人だけの仕事」と考える必要はありません。観察、情報収集、制作、振り返りを繰り返すことで伸ばせる能力も多くあります。
「昔からデザインが好きです」だけでは、採用担当者に自分の強みが十分伝わりません。行動や成果を交えて説明しましょう。
例えば、「大学祭の告知画像を制作し、対象となる学生に伝わりやすい配色と情報配置を考えた」のように、目的・行動・工夫を具体的に伝えます。
制作経験が少ない場合も、現在学んでいる内容や応募までに行うことを示せば、成長意欲を伝えられます。
クリエイティブな仕事には、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、映像編集者、ライター、ディレクターなど、幅広い職種があります。
未経験から挑戦できる職種もありますが、採用されるためには希望職種を明確にし、必要な基礎知識を学ぶことが大切です。自主制作や学校での活動をポートフォリオにまとめれば、実務経験がなくても自分の考え方や制作力を伝えられます。
まずは興味のある職種の仕事内容と応募条件を調べ、小さな作品を一つ完成させることから始めてみましょう。