🌿福祉業界のインターンシップの種類や参加の心構えを解説！

「人の役に立ちたい」「誰かの笑顔を支える仕事がしたい」——
そんな思いを持って、福祉業界に興味を持つ学生は少なくありません。

福祉業界といっても、その仕事の幅はとても広く、介護・子ども支援・相談業務・行政関係などさまざまな分野があります。
インターンシップに参加すれば、説明会だけでは分からないリアルな現場の雰囲気や仕事の流れを体験でき、自分に合う働き方を考える貴重なきっかけになります。

ここでは、福祉業界の基本的な仕事の種類や、インターンシップの内容、参加する際の心構えを分かりやすくまとめました。
これから福祉業界のインターンに挑戦したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

◆ 福祉業界とは？まずは全体像をつかもう

福祉業界は、人の生活を支えるための幅広い仕事で構成されています。
大きく分けると、以下のような機関・職場があります。

▶ 公務員（地方公務員福祉職）

地域の福祉行政を支える仕事です。
社会福祉協議会や民間の事業者と協力し、子育て支援・高齢者支援・障がい者福祉などの行政サービスを企画・実施します。
自治体によっては、行政実務を体験できるインターンシップを行っている場合もあります。

▶ 社会福祉協議会

地域密着型の福祉活動を担う組織です。
ボランティアの支援や地域サロン活動、学校での福祉教育など、地域全体の「支え合い」を促進する役割を持っています。
地域の方々と協力しながら活動するので、現場感のあるインターンを体験できるのも特徴です。

▶ 福祉施設運営事業者（社会福祉法人など）

民間の社会福祉法人や医療機関が運営する施設では、利用者への直接的な支援を中心に行っています。
介護施設・障がい者支援施設・児童養護施設など、提供サービスによって仕事の内容が異なります。

◆ 福祉業界で活躍する主な職種

福祉の仕事は、「直接支援を行う仕事」と「相談・計画を立てる仕事」に大きく分かれます。
自分がどんな形で人を支えたいのかを考えるためにも、それぞれの特徴を知っておきましょう。

● 高齢者・障がい者を支える仕事

利用者と直接関わり、日常生活をサポートする仕事です。

• 介護職員・介護福祉士
  　食事・入浴・移動など、生活全般のサポートを行います。国家資格「介護福祉士」を取得すると、専門職としてより幅広く活躍できます。
• 訪問介護員（ホームヘルパー）
  　利用者の自宅を訪問し、生活の援助を行います。資格として「介護職員初任者研修」の修了が求められます。

● 相談支援を行う仕事

利用者の生活全体を見守り、必要な支援をつなぐ役割を担います。

• 介護支援専門員（ケアマネージャー）
  　介護が必要な方に最適なサービスを提案し、ケアプランを作成します。国家資格と実務経験が必要で、専門性の高い仕事です。
• 生活相談員
  　施設の入退所手続きや行政との連携など、利用者と施設の橋渡しをします。社会福祉士などの資格が求められることが多いです。

● 子どもと関わる仕事

成長を支え、子どもたちの生活や発達を見守る仕事です。

• 保育士
  　子どもの成長を日常生活や遊びの中で支援します。保育士資格が必要です。
• 児童指導員
  　児童養護施設や発達支援施設で、子どもたちの生活や学習を支えます。教員免許や福祉系の資格で任用資格を得られる場合もあります。

◆ 福祉業界インターンシップの内容

インターンシップでは、現場体験を通して福祉の仕事の流れを学ぶことができます。
内容は実施先によって異なりますが、主に次のような活動があります。

▶ 自治体での体験

行政課題をテーマにしたワークショップや、窓口業務の見学・補助などを体験できます。
政策立案のプロセスを学びながら、「行政×福祉」のつながりを理解できる貴重な機会です。

▶ 福祉施設での体験

高齢者施設や児童福祉施設などで、実際に利用者と接したり、職員の補助をしたりします。
学校で学んだ知識を現場で生かせるチャンスです。利用者とのコミュニケーションを通して、福祉の「人に寄り添う」姿勢を実感できるでしょう。

◆ インターン参加の心構え

福祉の現場では、「相手の生活に関わる」という責任が伴います。
インターンといえども、職員の一員として誠実な態度で臨むことが大切です。

● 利用者第一の姿勢を持つ

どんな時も、利用者の尊厳を守ることを意識しましょう。
施設では、一人ひとりの生活リズムや支援計画に基づいたケアが行われています。
「お手伝いをしてあげる」というより、「一緒に生活を支える」という気持ちで関わることが大切です。

● ルールとマナーを守る

インターン開始前のオリエンテーションで説明されるルールをしっかり把握し、職員の指示に従いましょう。
相手の話をよく聞き、指示内容を復唱することで信頼関係を築くことができます。

◆ インターンに参加する意義と学べること

福祉業界のインターンでは、次のような貴重な学びが得られます。

• 福祉業界への理解を深められる
• 大学で学んだ知識を実践に生かせる
• ホスピタリティやチームワークを学べる

特に、福祉の現場ではチームでの連携が欠かせません。
介護職・相談員・看護師など多職種の協力を体感できるのも、インターンの魅力の一つです。

◆ まとめ：インターンを通して福祉の世界に一歩踏み出そう

福祉業界のインターンシップは、実際の現場を体験しながら「自分がどんな形で人を支えたいか」を考えられる絶好の機会です。
利用者との関わりを通して、言葉以上に大切な“寄り添う力”を学べるでしょう。

大学で学んだ福祉の知識を実践の場で確かめながら、将来のキャリアに繋げていくことができます。
ぜひインターンを通して、福祉の仕事の奥深さを感じ、自分の理想の働き方を見つけてみてください。