〜趣味に「ゲーム」と書く際の注意点と活かし方〜
◆はじめに
就職活動において、エントリーシート(ES)の趣味欄に「ゲーム」と書く学生は少なくありません。特にゲーム業界を志望する場合、一見すると企業との親和性が高いように思えます。しかし実際には、ただ「趣味はゲームです」と記載するだけでは、採用担当者に好印象を与えることは難しいのが現実です。
そこで本コラムでは、趣味にゲームと書く際の注意点や、どのように自己PRや志望動機につなげるべきかを詳しく解説します。
◆注意点①:志望動機と一貫性を持たせる
- 「なぜゲーム業界を選んだのか」「その企業を志望する理由は何か」を明確に言葉にする必要があります。
- ただ「ゲームが好きだから」では説得力に欠け、他の学生との差別化も困難です。
- 例としては、「幼少期からゲームを通じて創造力を育んだ」「仲間と協力することでコミュニケーション能力を高めた」など、自分の経験を踏まえて具体的に語ると効果的です。
◆注意点②:趣味としての「消費」だけに留まらない
- 「毎日ゲームをプレイしています」「多くの作品を遊んできました」だけでは“ただのユーザー”と見られてしまいます。
- 採用担当者が求めているのは、趣味を通じて得られた学びや成長です。
- 例として、「プレイ動画を配信して分析した」「攻略記事を執筆した」など、自発的なアウトプットや工夫を示すことでアピール度が高まります。
◆注意点③:自己成長やスキルへのつながりを示す
- ゲームから得られた経験を、自分の強みへと昇華させることが重要です。
- 例:
- 「戦略ゲームで培った分析力をゼミ活動に応用した」
- 「オンラインゲームのチーム運営を通じてリーダーシップを学んだ」
- 「動画編集や配信活動から表現力と継続力を鍛えた」
- このように、趣味が自分の能力開発に直結していることを伝えると、選考突破の可能性が高まります。
◆注意点④:具体例を交えて説得力を高める
- 実際にESや面接で問われやすいのは「その経験を通じて何を学び、どう成長したのか」です。
- 「ただ遊んで楽しかった」ではなく、成功体験・失敗体験のエピソードを交えて話すことで信頼性が増します。
- 例文:
「私はオンラインゲームの大会に向けて仲間と戦略を練り、役割分担を徹底する経験をしました。結果として準優勝に終わりましたが、限られた時間で成果を出すために必要な“協調性と計画性”を学びました。この経験は御社のチーム開発にも必ず活かせると考えています。」
◆まとめ
エントリーシートで趣味に「ゲーム」と書く場合、単なる娯楽の表明ではなく、自分の強みや志望動機につながるストーリーとして語ることが必須です。
- ゲーム業界を志望する理由を明確にする
- 消費だけでなく、自分の学びや成長を強調する
- 具体的なエピソードで説得力を持たせる
これらを意識することで、「ゲーム好き」という一見ありがちな要素が、個性と強みを示す武器に変わります。