就職活動において最初の関門は エントリーシート(ES) です。
書類選考を突破できなければ面接にも進めないため、営業職を志望する学生にとって、ESの完成度は非常に重要となります。ここでは、営業職を目指すうえで押さえておきたい 事前準備・記載ポイント・例文 を整理して解説します。
◆ ESを書く前に必要な準備
- 業界・業種研究
志望する業界全体の動向や特徴を把握し、企業の立ち位置を理解する。会社説明会・インターン・OBOG訪問で情報収集を行う。
- 営業職の業務内容の把握
取り扱う商品やサービス、顧客層により業務内容は異なる。志望先企業の営業スタイルを理解し、自己PRの方向性を定める。
- 自己分析
学生時代から遡って経験を振り返り、自分の価値観や行動特性を把握する。他者に相談して「他己分析」を取り入れるのも有効。
- 強み・長所の整理
複数のエピソードを準備し、営業職に直結するスキル(例:提案力・粘り強さ・コミュニケーション能力)を抽出する。
- ガクチカの準備
自己PRと一貫性のある体験を選び、チーム活動や集団経験を題材にすることで、営業職に求められる協調性・リーダーシップを示す。
◆ ESの主な項目と記入のポイント
- 志望動機
「なぜ営業職なのか」「なぜその会社なのか」を明確に。
個人の経験・体験を絡めてオリジナリティを出す。
- 自己PR
構成は「①結論 → ②理由 → ③具体例 → ④採用メリット」。
自分の強みを営業職でどう活かせるかを伝えることが大切。
- ガクチカ
チームでの経験を選び、協調性・課題解決力・成果を具体的にアピール。営業職に直結する能力を示す。
- 時事ニュースへの関心
社会や業界へのアンテナを示す項目。志望業界に関係のあるニュースを取り上げ、影響や自分の考えを述べると効果的。
◆ 営業職志望者向け ES 例文
- 志望動機(例:医療業界)
「幼少期の入院経験から医療の重要性を実感。貴社の医薬品を通じて人々の健康に貢献したい」
- 自己PR(例:食品関連企業)
「提案力が強み。アルバイトで売り場企画を提案し、売上15%増を実現。この経験を活かし、貴社製品を多くの顧客に届けたい」
◆ まとめ
営業職のESでは、
- 志望理由の明確化
- 営業職に直結する強みの提示
- 自己PRとガクチカの一貫性
- 業界への理解と社会への関心
がカギになります。
準備を重ねて「説得力のあるエントリーシート」を仕上げることが、面接突破への第一歩です。