投稿したユーザー : shigehiko21
教員を目指す人にとって欠かせないのが「教育実習」ですが、近年はそれとは別に「学校インターンシップ」という新しい取り組みが注目されています。
「学校インターンシップって何?」
「教育実習とどう違うの?」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
学校インターンシップは、実際の学校現場で子どもたちと関わりながら、「教員という仕事」に触れられる貴重なプログラムです。自分が本当に教職に向いているかを確かめるチャンスにもなるので、教育系を志す学生さんはぜひ知っておきたい内容です。
学校インターンシップとは、教員を目指す学生が小・中・高校などの教育現場で就労体験を行うプログラムのこと。
教育実習との大きな違いは、「目的」にあります。
教育実習が「実際に授業を行い、教員としての実践力を養う」ことを目的としているのに対し、学校インターンシップは「教員という職場を体験し、どんな仕事なのかを知る」ことが目的です。
そのため、授業の補助や行事の準備などを通じて、日々の学校業務を幅広く体験できます。
学校インターンシップは、教員免許が取得できる大学で用意されていることが多く、在学生を対象に実施されています。
多くの大学では「ボランティア形式」での参加ですが、近年は単位認定されるケースも増えています。教育系大学や教職課程のある学部では、制度として整備が進んでいるようです。
教育実習は教職課程を履修している学生に限られますが、学校インターンシップは他学部の学生でも参加可能な場合があります。
「教職に興味はあるけど、自分に合うかまだわからない」
そんな段階の学生さんにとっても、気軽に体験できるプログラムです。
| 比較項目 | 学校インターンシップ | 教育実習 |
|---|---|---|
| 目的 | 教員という仕事を体験 | 教員としての実践力を養う |
| 内容 | 授業補助・行事の準備・事務作業など | 授業計画・授業実施・指導案作成など |
| 指導 | 基本は補佐中心 | 担当教員から直接指導を受ける |
| 期間 | 比較的長期もあり | 数週間程度 |
学校インターンシップでは、授業の補助や行事の運営、資料作成など幅広い業務に携われます。教職という職業の「リアル」を知るにはぴったりの体験です。
学校インターンシップの最大の魅力は、教職に就く前に「自分に向いているか」を確認できること。
また、早い段階で現場を体験することで、
といった、さまざまな発見があります。
さらに、
・社会人としての基本的なマナーが身につく
・行事や事務作業を通して企画力・調整力が磨ける
・他職種にも生かせるスキルを得られる
など、教育以外の分野にもつながるメリットがあります。
一方で、学校インターンシップの多くは報酬がない点に注意が必要です。
期間が長い場合でも無償となるケースがほとんどのため、アルバイトと両立を考える学生さんは、事前にスケジュールを確認しておきましょう。
学校インターンシップの募集時期は大学によって異なります。
・大学のホームページ
・キャリアセンターや教職支援室
・学内掲示板
などで定期的に情報をチェックしましょう。募集が始まったら、応募期間や実施時期をよく確認しておくことが大切です。
学校インターンシップは、次のような人におすすめです。
◎ 教員という仕事が自分に合うか確かめたい人
→ 授業以外の業務にも触れ、教員の仕事を幅広く理解できます。
◎ 「人を育てる仕事」に興味がある人
→ 教える側・学ぶ側の両方を体験できるため、教育や育成の理解を深められます。
教育現場での経験は、将来「人材育成」や「研修担当」など、他の職種にも生かせるスキルになります。
学校インターンシップは、大学1~2年のうちから教育現場を体験できる貴重な機会です。
教員志望の人はもちろん、「人と関わる仕事がしたい」「教えることに興味がある」という学生さんにもおすすめ。
実際の学校現場で得た気づきや学びは、将来のキャリア選択に必ず役立ちます。
少しでも興味を持ったら、ぜひ大学の情報をチェックして挑戦してみましょう。