【職種研究】経営企画とはどんな仕事?仕事内容や向いている人について解説

就活準備, 就職活動
2023.06.30
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投稿したユーザー : shigehiko21

「経営企画は会社の中でどのような役割を担っているの?」「新卒でも経営企画を目指せる?」と疑問を持つ就活生もいるのではないでしょうか。

経営企画は、経営者の考えを具体的な計画に落とし込み、会社が目標を達成できるように支援する仕事です。市場や自社の業績を分析するだけでなく、各部門との調整や計画の進捗管理なども担当します。

この記事では、経営企画の仕事内容、事業企画との違い、必要なスキル、向いている人、年収を見る際の注意点について解説します。

経営企画とは?

経営企画とは、会社全体の将来を考え、経営者の意思決定を支援する仕事です。

経営理念やビジョンを実現するために、経営戦略や中期経営計画を作成し、その実行状況を確認します。

主な役割は次のとおりです。

■会社を取り巻く環境を調査する
■自社の経営状況や課題を分析する
■経営目標や行動計画を立てる
■経営者の判断に必要な情報をまとめる
■各部門と連携して計画を実行する
■計画と実績の差を確認して改善する

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、企画・調査担当の仕事として、情報を収集・分析し、企画の立案や経営者への業績報告などを行うことが紹介されています。

参考:企画・調査担当|厚生労働省 job tag

経営企画と事業企画の違い

経営企画と混同されやすい職種に「事業企画」があります。

会社によって役割の分け方は異なりますが、一般的には次のような違いがあります。

項目経営企画事業企画
主な対象会社全体特定の事業やサービス
主な役割経営戦略や全社計画の策定事業の成長計画や運営
関わる相手経営層、各部門、グループ会社営業、開発、製造、マーケティングなど
主な視点全社の利益と企業価値担当事業の売上や利益
主な成果物中期経営計画、予算、経営会議資料事業計画、販売計画、新サービス案

経営企画は会社全体を横断して考えるのに対し、事業企画は担当する事業を成長させることが中心です。

ただし、経営企画部が事業企画や新規事業開発を兼ねる会社もあります。求人票では職種名だけでなく、実際の担当範囲を確認しましょう。

経営企画の主な仕事内容

経営戦略・中期経営計画の策定

会社が数年後に目指す姿を明確にし、その実現に必要な戦略や行動計画を作ります。

具体的には、市場規模、競合企業、顧客ニーズ、法制度、技術の変化などを調査します。さらに、自社の売上、利益、人材、技術、設備などを分析し、今後の重点事業や投資方針を検討します。

経営者の希望をまとめるだけではなく、実行可能な計画にすることが重要です。

予算の策定と業績管理

各部門の予算を集め、全社の売上・費用・利益計画を作成する仕事です。

計画を作った後は、実際の業績と比較します。目標に届いていない場合は、その原因を調べ、担当部門と改善策を検討します。

数字を集計するだけでなく、「なぜ計画との差が生まれたのか」「今後どのような対応が必要か」を説明する力が求められます。

経営会議の運営

取締役会や経営会議などで使用する資料を作成し、会議の運営を支援します。

各部門から情報を集め、経営者が短時間で状況を理解できるように整理することも重要な仕事です。会議後は、決定事項を関係者へ伝え、実行状況を確認します。

会社の重要な情報を扱うため、正確性と守秘義務を守る姿勢が欠かせません。

新規事業や投資計画の検討

市場の成長性や顧客の課題を調べ、新しい事業の可能性を検討する場合もあります。

新規事業では、次のような項目を分析します。

■想定する顧客
■市場規模と将来性
■競合する商品やサービス
■必要な人材・資金・設備
■予想される売上と費用
■事業上のリスク

経営企画がアイデアを出すだけでなく、事業部門や営業、開発などと協力して計画を具体化することもあります。

組織再編やM&Aへの対応

企業によっては、組織の再編、子会社の管理、企業の合併・買収であるM&Aなどに関わります。

財務、法務、人事などの専門部門や外部の専門家と連携しながら、期待できる効果やリスクを調査します。

高度な専門知識が必要になるため、新入社員が一人で担当するのではなく、上司や専門家の指導を受けながら業務に携わるのが一般的です。

DXや業務改革の推進

デジタル技術を活用して、事業や社内業務を変革するDXも、経営上の重要なテーマです。

経営企画が情報システム部門などと協力し、デジタル投資の方針を考えたり、全社的な業務改革を進めたりする場合があります。

経済産業省の「デジタルガバナンス・コード」でも、経営ビジョンとビジネスモデルを結び付けながらDXを推進することの重要性が示されています。

参考:デジタルガバナンス・コード|経済産業省

経営企画に必要なスキル

情報収集・分析力

経営判断には、市場、競合、自社の業績など、多くの情報が必要です。

情報を集めるだけでなく、信頼できる情報かを確認し、必要な内容を選び出す力が求められます。表計算ソフトなどを使って数値を整理する能力も役立ちます。

論理的思考力

論理的思考力とは、物事の原因や関係を整理し、筋道を立てて考える力です。

経営企画では、感覚だけで判断するのではなく、「どのデータから、なぜその結論になるのか」を説明しなければなりません。

一つの答えを出すだけでなく、複数の選択肢とそれぞれのメリット・リスクを示すことも大切です。

財務・会計の知識

売上、費用、利益、資産、負債、キャッシュフローなどの数字を理解する必要があります。

すべての経営企画担当者に高度な会計資格が必要とは限りませんが、財務諸表を読み、会社の経営状態を把握する基礎知識は役立ちます。

資料作成・プレゼンテーション能力

経営者や関係部門に提案するため、分かりやすい資料を作る力が必要です。

情報を詰め込むのではなく、結論、根拠、必要な対応を簡潔に示すことが重要です。質問に対して、自分の考えを分かりやすく説明する力も求められます。

コミュニケーション・調整力

経営企画は、一人で計画を作って終わる仕事ではありません。

経営層、営業、製造、開発、人事、経理など、さまざまな立場の人と関わります。相手の意見を聞きながら、全社にとって適切な方向へ調整する力が必要です。

実行力

優れた戦略を考えても、実行されなければ成果にはつながりません。

決定事項を担当部門へ伝え、進捗を確認し、問題があれば改善するところまで関わる必要があります。分析や提案だけでなく、行動に移せる人が活躍しやすい仕事です。

経営企画に向いている人の特徴

経営企画には、次のような人が向いています。

■数字やデータを使って考えることが好きな人
■一つの部門ではなく会社全体に関心を持てる人
■社会や市場の変化を継続的に調べられる人
■複雑な情報を分かりやすく整理できる人
■立場の異なる人と協力できる人
■責任の重い仕事にも粘り強く取り組める人
■計画を立てるだけでなく実行まで進められる人
■機密情報を慎重に扱える人

一方、自分の考えだけを強く押し通してしまう人や、数字を確認せずに感覚だけで判断する人には、難しさを感じる可能性があります。

経営企画にはリーダーシップだけでなく、関係者から必要な情報を引き出し、裏側から経営を支える姿勢も大切です。

新卒から経営企画を目指せる?

新卒で経営企画へ配属される可能性はありますが、採用人数は企業によって異なります。

最初から経営企画職として採用する会社がある一方、営業、経理、事業部門などで経験を積んだ社員を経営企画へ異動させる会社もあります。

経営企画では、自社の事業や現場への理解が必要だからです。そのため、新卒で直接配属されなかったとしても、他部門で身に付けた経験が将来の経営企画で役立つことがあります。

就職活動では、次のような経験をアピールできます。

■課題を分析して改善策を提案した経験
■数字を根拠に目標や計画を立てた経験
■チーム内の意見をまとめた経験
■計画を実行し、結果を検証した経験
■企業や業界を継続的に調べた経験

経営者のような壮大な考えを話すよりも、自分が課題に対してどのように考え、周囲と協力して行動したかを具体的に伝えることが重要です。

経営企画の年収は高い?

経営企画の年収は、企業規模、業界、経験年数、役職、担当業務によって大きく異なります。

経営層に近い立場で専門性や責任が求められるため、経験者や管理職では給与が高くなる場合があります。しかし、新卒や若手社員を含め、経営企画であれば必ず高収入になるとは限りません。

国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」では、1年を通じて勤務した民間給与所得者全体の平均給与は478万円です。ただし、これは経営企画だけを対象にした数字ではないため、職種別年収との単純な比較はできません。

参考:令和6年分 民間給与実態統計調査|国税庁

企業を比較するときは、平均年収だけでなく、基本給、賞与、残業時間、各種手当、昇給制度、担当する仕事の範囲まで確認しましょう。

経営企画のやりがいと大変な点

やりがい

経営企画の大きなやりがいは、会社全体の将来に関わる仕事ができることです。

自分が分析や立案に関わった計画が実行され、売上や利益の改善、新規事業の成長、業務の効率化につながったときには、大きな達成感を得られます。

経営層や複数の部門と仕事をするため、経営や事業に関する幅広い知識を身に付けられる点も魅力です。

大変な点

経営企画は、会社の重要な判断に関わるため責任が重い仕事です。

経営者と各部門の意見が異なる場合には、双方の事情を理解したうえで調整しなければなりません。限られた時間で多くの情報を分析し、資料を作ることもあります。

また、経営企画が提案しても、最終的な決定は経営者が行います。自分の案が採用されない場合でも、決定された方針に沿って実行を支える姿勢が必要です。

企業研究で確認したいポイント

経営企画を目指す場合は、求人情報や会社説明会で次の項目を確認しましょう。

□新卒から経営企画へ配属される可能性があるか
□職種別採用か、入社後に配属が決まる総合職採用か
□経営企画部門が担当する具体的な業務
□事業企画や新規事業開発との役割分担
□若手社員が担当できる仕事の範囲
□配属前に現場経験が必要か
□経営企画への社内異動制度があるか
□研修や資格取得支援があるか
□海外事業やグループ会社との関わりがあるか
□繁忙期や残業時間の傾向

「会社の経営に関われそう」というイメージだけで判断せず、入社後にどのような経験を積むのかまで確認することが大切です。

まとめ

経営企画は、会社全体の将来を考え、経営者の意思決定と計画の実行を支える仕事です。

主な仕事内容には、次のようなものがあります。

■経営戦略・中期経営計画の策定
■予算の策定と業績管理
■経営会議の運営
■新規事業や投資計画の検討
■組織再編やM&Aへの対応
■DXや業務改革の推進

仕事では、情報分析力、論理的思考力、財務・会計の知識、資料作成能力、調整力、実行力が求められます。

企業によって経営企画の担当範囲や配属方法は異なります。就職活動では職種名だけで判断せず、実際の業務内容や若手社員の役割、配属までのキャリアを確認しましょう。

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