投稿したユーザー : shigehiko21
「食に関わる仕事には、どのような職種があるの?」「料理が好きなら食品業界に向いている?」と気になっている就活生もいるのではないでしょうか。
フードの仕事には、食品の研究開発や製造だけでなく、品質管理、マーケティング、営業、原材料の調達など、さまざまな職種があります。
食品は人の健康や安全に直接関係するため、おいしさや売上だけではなく、衛生管理や正確性に対する高い意識も必要です。
この記事では、食品業界の主な仕事内容、求められるスキル、向いている人の特徴、企業研究で確認したいポイントを解説します。
フードの仕事とは、食品や飲料の企画、開発、製造、流通、販売などに関わる仕事の総称です。
主な活躍先には、次のような企業があります。
■食品メーカー
■飲料メーカー
■製菓・製パン会社
■食品卸売会社
■スーパーマーケット・コンビニエンスストア
■レストラン・給食会社
■商社
■食品物流会社
■食品検査会社
同じ食品業界でも、職種によって仕事内容や求められる知識は大きく異なります。就職先を探すときは、企業名や商品だけでなく、自分が食品にどのような立場で関わりたいのかを考えることが大切です。
食品が消費者へ届くまでには、多くの職種が関わっています。ここでは、食品メーカーを中心とした代表的な仕事を紹介します。
| 職種 | 主な仕事内容 | 求められる力 |
|---|---|---|
| 研究開発・商品開発 | 新商品や既存商品の改良 | 食品知識、発想力、分析力 |
| 生産管理 | 生産計画や製造工程の管理 | 調整力、計画性、数値管理 |
| 品質管理・品質保証 | 検査、衛生管理、表示確認 | 正確性、責任感、法令知識 |
| マーケティング | 市場調査、販売戦略、商品企画 | 情報収集力、分析力 |
| 営業 | 小売店や飲食店への提案 | 傾聴力、提案力、商品知識 |
| 購買・調達 | 原材料や資材の仕入れ | 交渉力、判断力、国際感覚 |
研究開発・商品開発は、新しい食品や飲料を生み出したり、既存商品の味、原材料、製造方法などを改良したりする仕事です。
市場調査で消費者のニーズを調べ、商品のコンセプトを決定します。その後、原材料の選定、試作、味や食感の評価、保存性の確認、原価計算などを行い、商品化を目指します。
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、食品技術者の仕事として、食品の企画開発に加え、生産工程の技術開発、検査、作業管理なども紹介されています。
企業によっては、大学などで食品科学、栄養学、農学、化学、微生物学といった理系分野を学んだ人を対象に募集することがあります。
ただし、商品企画と研究開発を別の職種として採用する企業もあります。応募条件は会社ごとに確認しましょう。
生産管理は、必要な商品を、必要な時期までに、決められた数量と品質で製造できるように管理する仕事です。
主な業務には、次のようなものがあります。
■生産計画の作成
■原材料や包装資材の在庫確認
■製造設備と人員の調整
■製造の進捗管理
■納期や製造量の調整
■問題が発生した場合の原因調査
営業、開発、製造、調達、物流など、複数の部門と連携しなければなりません。計画性だけでなく、状況の変化に対応する調整力も必要です。
品質管理は、製造された食品が会社の基準を満たしているかを検査し、安全性や品質を管理する仕事です。
原材料や製品の検査、製造現場の衛生状態の確認、異物混入を防ぐための改善、従業員への衛生教育などを行います。
品質保証は、検査だけでなく、商品が法律や社内基準に適合していることを仕組みとして保証する仕事です。食品表示の確認、取引先への書類提出、問い合わせや苦情への対応などを担当する場合もあります。
食品業界では、原則としてすべての食品等事業者に「HACCPに沿った衛生管理」が求められています。HACCPとは、食品を作る工程の中で危険要因を分析し、特に重要な工程を継続的に管理する衛生管理の方法です。
参考:HACCP|厚生労働省
マーケティングは、消費者の好みや生活の変化を調べ、商品や販売方法を考える仕事です。
具体的には、市場調査、売上データの分析、競合商品の調査、商品コンセプトの立案、広告や販売促進施策の検討などを行います。
健康への関心、調理時間を短縮したいという需要、少人数世帯の増加など、食品を選ぶ理由は人によって異なります。流行だけを追うのではなく、データから消費者の行動を読み取る力が重要です。
食品業界の営業は、自社の商品を食品卸会社、小売店、飲食店、ホテル、給食会社などへ提案する仕事です。
商談では、商品の味や特徴だけでなく、価格、納期、販売方法、保存条件、賞味期限なども説明します。小売店に対して、売り場の作り方や販売企画を提案することもあります。
また、取引先から聞いた消費者の反応や市場の変化を、開発部門やマーケティング部門へ共有することも大切な役割です。
購買・調達は、商品に使用する原材料、調味料、容器、包装資材などを仕入れる仕事です。
品質や価格だけでなく、必要な量を継続して確保できるか、生産地や仕入れ先に問題がないかも確認します。
天候不順、為替変動、国際情勢、物流の停滞などにより、原材料の価格や供給量が変化することもあります。そのため、複数の仕入れ先を検討し、供給が止まるリスクに備える判断力が必要です。
海外から原材料を調達する企業では、外国語力や貿易に関する知識を生かせる場合もあります。
食品は人の体に入るものです。小さな確認不足が、食中毒やアレルギー事故、商品回収につながる可能性があります。
「これくらいなら大丈夫」と自己判断せず、決められた手順を守り、異常があればすぐに報告する姿勢が欠かせません。
一つの商品を完成させるには、開発、製造、品質管理、営業、調達、物流など、多くの部門が協力します。
自分の意見を伝えるだけでなく、相手の事情を理解し、全体にとって適切な方法を考える力が必要です。
食品業界では、売上、原価、製造量、在庫、温度、検査結果など、さまざまな数値を扱います。
計算が得意であることだけでなく、数字の変化に気づき、その理由を考える力が重要です。
食品には、衛生管理や表示に関するさまざまな決まりがあります。
例えば、一般消費者向けの容器包装に入れられた加工食品や添加物には、原則として食品表示基準に基づく栄養成分表示が必要です。
法律や制度が改正されることもあるため、入社後も情報を更新する姿勢が求められます。
食品への関心は、仕事を続けるうえで大きな力になります。
ただし、「食べることが好き」という気持ちだけで十分とは限りません。原材料、製造方法、衛生、価格、流通など、食を取り巻く仕組みまで学べる人に向いています。
食品業界では、手洗い、服装、温度、作業手順など、細かなルールが定められています。
決められた工程を省略せず、毎日同じ基準で取り組める人は、製造や品質管理をはじめとする仕事で力を発揮できます。
味、香り、色、食感、温度、製造機械の動きなど、普段とのわずかな違いが問題発見のきっかけになることがあります。
観察力があり、違和感をそのままにせず確認できる人に向いています。
食品の仕事は、一人だけで完結するものではありません。
立場の異なる人の意見を聞き、必要な情報を正確に共有できる人は、幅広い職種で活躍できます。リーダーシップだけでなく、チームを支える協調性も大切です。
売れる商品を考えるだけではなく、誰が、いつ、どのように食べるのかを想像する必要があります。
高齢者、子ども、忙しい人、食物アレルギーのある人など、さまざまな消費者の立場を考えられる人は、商品開発や営業、マーケティングで強みを生かせます。
商品開発では、何度も試作を重ねることがあります。製造や品質管理でも、問題の原因を調べ、再発を防ぐための改善を続けます。
すぐに結果が出なくても、記録と検証を積み重ねられる人に適した業界です。
食品会社を調べるときは、知名度や好きな商品だけで就職先を選ばないことが大切です。
求人情報や会社説明会では、次の項目を確認しましょう。
□家庭用商品と業務用商品のどちらが中心か
□研究開発、商品企画、品質管理の役割分担
□工場勤務や交替勤務の可能性
□勤務地や転勤の範囲
□原材料の調達先や生産体制
□食の安全に関する方針
□研修制度や資格取得支援
□理系・文系などの応募条件
□配属の決定方法と異動の可能性
□海外事業や輸出入の有無
例えば、同じ「商品開発」という名称でも、試作を中心に担当する会社もあれば、市場調査やパッケージ企画まで担当する会社もあります。職種名だけで判断せず、具体的な業務範囲を確認してください。
フードの仕事は、食品を作る人だけで成り立っているわけではありません。
主な職種には、次のようなものがあります。
■研究開発・商品開発
■生産管理
■品質管理・品質保証
■マーケティング
■営業
■購買・調達
食品業界では、食への関心に加え、安全を最優先にする姿勢、ルールを守る力、周囲との協調性、データを分析する力が求められます。
企業研究では、「その会社の商品が好き」という理由からもう一歩踏み込み、商品が作られて消費者へ届くまでの仕組みを調べてみましょう。
自分が開発、製造、安全管理、販売のどの段階に関わりたいのかを整理すると、希望する職種や自分に合った企業を見つけやすくなります。