◆ はじめに
就職活動において最初の関門となるのが エントリーシート(ES) です。書類選考を突破できなければ、次のステップである面接に進むことはできません。不動産業界を志望する場合も、業界研究・企業研究を踏まえた説得力ある内容が求められます。ここでは、不動産業界のエントリーシートの特徴や、通過するための志望動機・自己PRの作り方を詳しく解説します。
◆ 不動産業界ESの特徴
- 設問内容は企業ごとに異なるが、志望動機・自己PR・ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)などは定番。
- 「意欲・熱意」「自社への理解度」「行動特性」を見極める質問が多い。
◆ 志望動機のポイント
- なぜ「不動産業界」なのか?
- なぜ「その企業」を選んだのか?
- 興味のある事業内容や貢献したい分野は何か?
→ 企業研究をもとに、会社の強みや独自性を踏まえた具体的な理由をまとめることが重要です。熱意が伝わる内容でなければ「意欲が低い」と判断されてしまうので注意。
◆ 自己PRのポイント
- 「自分が不動産業界で活躍できる人材」であることを示す。
- 強み・貢献ポイントを 短いフレーズ(例:「粘り強さ」「調整力」) で表現すると効果的。
- 自己PRは志望動機と一貫性を持たせることが大切。
◆ 定番の質問と対策
- 大学時代に力を入れたこと
- 過去の行動特性を問う「コンピテンシー評価」が背景。
- 面接で深掘りされることを想定して、前向きさ・挑戦心・粘り強さを伝えられるエピソードを用意。
- 大学で学んだテーマ
- 建築・都市計画など関連分野は大きなアピールに。
- 専攻が直接関係なくても「学びをどう活かすか」を具体化すると強みになる。
- 部活動・サークル活動
- チームワーク力や役割遂行力を示す場。
- 役職の有無に関わらず「自分が果たした役割」を具体的に説明。
◆ ES作成のステップ
- 業界研究・企業研究
- 業務内容・動向を理解し、企業ごとの強みを把握。
- OBOG訪問やインターンでリアルな情報を収集。
- 自己分析
- 興味関心・強み・価値観を整理。
- 適職診断ツールやキャリアセンターの支援も活用。
- 自分の強みを言語化
- 「不動産業界で活躍できる人材」であることを示す材料を抽出。
- 志望動機を作成
- 自己分析 × 企業研究の掛け合わせで説得力を強化。
- 「なぜこの業界か」「なぜこの会社か」を一貫性を持って説明。
◆ 例文(抜粋)
- 志望動機:「地域再開発の経験から都市開発に興味を持ち、ソフト・ハード両面で取り組む御社の姿勢に共感した。営業・企画・開発を通じて社会に貢献したい。」
- ガクチカ:「飲食店アルバイトで、アルバイトと社員をつなぐ役割を担い、業務改善をリードした。」
◆ まとめ
不動産業界のエントリーシートは、単に「やる気」を書くだけでは通過できません。
- 自己分析で自分を理解する
- 企業研究で志望理由に説得力を持たせる
- 具体的な経験をもとに自己PRを展開する
この3点を意識することで、選考突破につながる魅力的なエントリーシートを作成できます。就活の第一関門を突破し、不動産業界でのキャリアを切り開きましょう。